中古冷蔵庫

冷蔵庫の変な音(異音)の原因

冷蔵庫の音/異音

皆さんこんにちは。

福岡の冷蔵庫買取リサイクルショップ・ブンダバーです。

今回は冷蔵庫の気になる音について解説したいと思います。

冷蔵庫は年中休まず動作する家電製品なのでその音が大きいとやはり気になりますよね。

冷蔵庫の音を発生させるパーツは主に2つ、コンプレッサーと冷却ファンですがそれ以外にも場合によって音が発生します。

中には故障の前兆や故障のため発生する音もあります。

冷蔵庫の音が気になる方は本記事を参考にしていただけると幸いです。

故障ではない冷蔵庫の音もある

冷蔵庫は通常でもある程度の音がするので買い替えた際に気になる音はその冷蔵庫本来の音である可能性もあります。

特にファミリータイプの冷蔵庫しか使っていなかった方が単身赴任や新生活で単身用の冷蔵庫を購入されるとコンプレッサーの音が大きいのに驚くことが多いです。

これは単身用冷蔵庫は低コストで製造されているため、ファミリータイプの冷蔵庫のように静音設計されておらず、冷蔵庫の裏を見てみると分かるのですがコンプレッサーがむき出しの状態ですので音が大きいのです。

また、シャープの2ドア冷蔵庫ではコンプレッサーの音自体が通常の同じタイプの冷蔵庫と比べ大きいため、不具合と思われる方も多くいます。(こちらは残念ですが修理ができません。)

買い替えや新しい冷蔵庫で音が気になる場合は不具合と決めつけず、その製品本来の音である可能性もあるということも知っておきましょう。

それでは買い替えなどでなく、今まで使ってきた冷蔵庫がいつもより音が大きい、奇妙な音、異音がするといった場合を見ていきましょう。

冷蔵庫の異音の原因

冷蔵庫で異音を発生させる原因は常に振動するコンプレッサー(圧縮機)と冷気を循環させるファンモーター(冷却ファン)のどちらかが原因の可能性が高いです。

冷蔵庫のコンプレッサー
上の画像がコンプレッサーです。冷蔵庫裏の下部に位置し、ガスを圧縮するパーツで動作中は常に振動しています。
冷蔵庫の冷却ファン
上の画像が冷蔵庫の冷却ファンです。冷凍室で作った冷気を冷蔵室へ送るパーツです。

冷蔵庫の異音の原因はコンプレッサー冷却ファンがほとんどで、これらのパーツの寿命や故障の前兆、もしくはそれに触れる外的要因によって起こります。

それぞれのパーツと音の症状から見ていきましょう。

冷蔵庫のコンプレッサーが原因の音(異音)

冷蔵庫のコンプレッサーは通常ブーンと低い安定した音を出します。

コンプレッサー自体(コンプレッサー内部)からカンカンといったような音が出る場合はコンプレッサー内部の故障で直すことはできません。
またこの症状がでる場合は冷蔵庫自体も冷えない可能性が高いです。
この場合は修理も高額となるので買い替えを検討しましょう。

コンプレッサー付近から「カンカン」「カタカタ」音


振動するコンプレッサーに何かが当たって「カタカタ」や「カンカン」といった音がするケースがあります。

よくあるのが冷蔵庫の蒸発皿との接触です。

冷蔵庫の蒸発皿
上の画像の白いプラスチックの皿が蒸発皿です。

冷蔵庫の蒸発皿はコンプレッサーの真上に位置し、通常2つのポッチで固定されているのですが、片方折れてしまったりすると蒸発皿がコンプレッサーと接触してカタカタ・カンカンといった細かい周期の音が鳴ります。

蒸発皿の役割は冷蔵庫で霜取りをして溶けた水をコンプレッサーの熱で蒸発させるためにあります。

ポッチが折れたりうまくはまってなかったりすると霜取り後に溶けた水が蒸発皿に乗った重みでコンプレッサーと接触し音が発生します。

また、可能性は低いですがコンプレッサー周りの配管をチェックしてみて下さい。コンプレッサーから冷蔵庫につながる細い配管に樹脂が付いている場合はそれがコンプレッサーと当たり同じような音を発生させることがあります。海外メーカの小型冷蔵庫で時々この症状があります。

コンプレッサーから水滴音

冷蔵庫からピチャ・ピチャと水滴が落ちる音がする場合は蒸発皿が欠品している可能性があります。

これは冷蔵庫が霜取りをして溶けた水が蒸発皿ではなく直接コンプレッサーにあたって発生する音です。

冷蔵庫が自動で霜取りする夜間に発生することが多く、引っ越しなどで冷蔵庫を動かした際に蒸発皿が外れてしまうことで起こります。

コンプレッサーからパチン・カチン音

冷蔵庫のコンプレッサーからカチンやパチンといった音が定期的に聞こえる場合はサーミスターの不具合です。この場合は冷蔵室も冷凍室も冷えないという症状もでます。

上の画像のコンプレッサー横のケースの中にサーミスタが入っています。

コンプレッサーは熱を持ちますので熱の上がりすぎを防ぐためにサーミスタが取り付けられています。

このサーミスターが故障することでコンプレッサーが動作しないという症状があります。

コンプレッサーが動くタイミングでサーミスタが熱を誤検知しパチンとかカチンといった音でコンプレッサーを止めてしまいます。(30秒~3分程度の周期で同じ音が繰り返されます。)

この場合はサーミスタを交換するしかありません。パナソニックの2ドアでこの症状が時々あります。

冷蔵庫の冷却ファンが原因の音

冷蔵庫の冷却ファン

冷蔵庫の冷却ファンの不具合はファンの寿命による軸ブレや劣化が原因の音とファンに霜などが付着して発生する音があります。

音が冷蔵庫内部から発生するのが特徴で「冷却ファン」が異音の原因かどうかは冷蔵室のスイッチのON・OFFで判断しましょう。

冷蔵室の消灯ボタン
冷蔵室には冷蔵室扉が閉まる際に接触してしまるボタンがあります。
冷蔵室の消灯ボタンON
ここを指で押すと室内ライトがOFFになり冷却ファンが回りだします。(冷蔵室が十分に冷えている場合はまわらないこともあります)冷却ファンの回る音が冷蔵庫の異音の原因かどうかはこのタイミングで発生する音で判断してください。

冷却ファンのチェック方法はそれだけです。たまに冷蔵室にスイッチがないタイプ(センサータイプ)もあります。その場合はこの方法は使えません。

それでは冷蔵庫の冷却ファンが原因の音の症状それぞれ見ていきましょう。

冷蔵庫の冷却ファンからゴロゴロ音

冷却ファンが回るとき、通常はブーンといった感じの音ですがゴロゴロという音が鳴る場合があります。

この場合は冷却ファンの軸がぶれて発生する音です。

また、冷却ファンは冷蔵庫の冷凍室と冷蔵室の中間あたりに位置するのですが、ビスなどで固定されているわけではなくそのままの形で同じ径のスペースにすっぽり入る仕組みになっています。

そのため冷却ファンの周りの緩衝材の劣化によりファン自体が動くことで同じような音がすることがあります。

冷蔵庫の冷却ファンからギーンというような音

冷蔵庫の冷却ファンからギーンというようなプロペラが何かに当たるような研磨音がするときは、冷凍室の霜が冷却ファンまで入り込んでファンと接触している状態です。

この場合はいったん冷蔵庫の電源を抜いて丸一日放置し霜を溶かしきることで直る可能性があります。

このまま使うと冷却ファンが破損しますので注意が必要です。

ただ、冷却ファンの部分まで霜が侵食することは通常起こらないので湿度の多い梅雨時期などでなければ霜取り関連のパーツに不具合がある可能性もあります。

その他の冷蔵庫の音

冷蔵庫は他にも冷媒ガスが気体から液体に変わるときの水が流れるような音や自動製氷機が製氷皿から氷を落とす音など不具合ではない音もあります。

冷蔵庫の音・異音 まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は冷蔵庫の音・異音についての記事でした。

冷蔵庫の中で音を発生させるパーツは主にコンプレッサーと冷却ファンです。

このパーツ自体の不具合も考えられますが、このパーツに接触することで起こる外部要因も多く、その場合はそれを取り除けば問題なく使えるとが多いです。

ただしコンプレッサーや冷却ファン自体に問題がある場合は自分でできる対処方法はほとんどありません。

冷蔵庫は内部を冷やすためフル稼働する夏場に故障しやすい家電です。

冷蔵庫の内部に食材を詰めすぎないなど対策することでコンプレッサーも冷却ファンも寿命を延ばせる可能性もあります。

冷蔵庫の気になる音は本記事を参考に対策してみて下さいね。

今回の記事は福岡で冷蔵庫買取リサイクルショップブンダバーでした。