家電解説

壊れやすい電子レンジのメーカー【ランキング】

壊れやすい電子レンジのメーカ

電子レンジはジェネリック家電といわれる格安メーカーをはじめ、多くの家電メーカーが参入し、現在様々な機能を搭載した電子レンジが販売されています。

今回は当店で販売した中で故障が多いメーカーをランキング形式でお伝えしていこうと思います。
本記事は当店の販売実績から参考にしたもので特定のメーカーを誹謗中傷するためのものではございません。

壊れやすい電子レンジはジェネリック家電メーカーに多い

当店の統計では電子レンジの故障は圧倒的にジェネリック家電メーカーに多くあります。

なかでもヘルツフリーといわれる50Hz/60Hzどちらでも使える電子レンジより、50Hz(東日本専用)・60Hz(西日本専用)のように特定のヘルツにしか対応していない電子レンジに故障は多いです。

それでは当店で故障が多い電子レンジのメーカーを見ていきましょう。

故障の多い電子レンジメーカーNo.3 Haier(ハイアール)

Haier電子レンジ(単機能)

当店の販売してきた実績の中では第3位となりますが、Haier(ハイアール)は決して不具合が多いメーカーではありません。

7,000円以下の電子レンジでは50Hz専用と60Hz専用の単機能タイプが多く、使い方によっては4、5年は問題なく使えることが多い電子レンジです。

とにかくチンするだけの安い電子レンジでよいという方にはとても人気のあるメーカーです。

不具合の症状としては「温まらない」という症状が最も多く、販売価格面を考えると修理より新品を購入する方が多いです。

ホームセンターなどでもハイアールの電子レンジは販売されています。

故障の多い電子レンジメーカーNo.2 ツインバード

ツインバード電子レンジ(単機能)

TWINBIRD(ツインバード)はやや他メーカに比べ故障率は高めです。

庫内が変色しやすい特徴があり、中古品では黄色く変色した状態の電子レンジをよく見かけます。

ツインバードの単機能電子レンジもヘルツフリーではなく、東日本専用、西日本専用とありますのでネットで購入される際は注意が必要です。

ツインバードの故障ではハイアールと同様に電源は入り、ターンテーブルも回るが温まらないというケース、温まりが弱いといったケースが良く報告されます。

ツインバードの電子レンジはスタイリッシュなものが多く、扉がミラーガラスのフラットタイプは人気があります。

故障の多い電子レンジメーカーNo.1 山善(YAMAZEN)

当店の販売実績で一番故障の多い電子レンジのメーカーは「山善(YAMAZEN)」です。

山善(YAMAZEN)の電子レンジもターンテーブルの単機能タイプはヘルツフリーではない電子レンジです。東日本専用と西日本専用があるので注意が必要です。

山善の電子レンジは「電源が入らなくなる」といった不具合が圧倒的に多くあります。

この症状は単機能電子レンジだけではなく山善の場合はオーブンレンジにも多くあります。

停電やアースを付けていないなど何か外的要因があるわけではなく、ある日突然まったく電源が入らなくなるという不具合が特に多いです。

それ以外にも動作音が大きいという声もよく聞きます。

故障の中でも電源が入らないという症状は致命的です。オーブンレンジ・電子レンジ内の特定の部品が自然故障しやすいのだと思われます。

山善(YAMAZEN)はジェネリック家電の代表格というイメージがありますがその理由にはやはり故障率が関係しているように思えます。

故障が少ない電子レンジの探し方

当店は中古ショップですので色々なメーカーの電子レンジを扱っておりますが、故障が少ない(クレームが少ない)電子レンジは操作パネルがデジタルの商品(ゼンマイ式ではないタイプ)。そしてヘルツフリー対応の電子レンジが故障が少ないように思います。(YAMAZENは除く)

Panasonic2021年製フラット電子レンジ

そうなると必然的に本体価格も高くなるのですが、現在ジェネリック家電から販売されている電子レンジは海外で最安のパーツでOEM生産されているものが多く、壊れやすいのはある程度仕方がないと思います。

余談ですが、電子レンジは販売当時は何十万もする超高級家電でした。

時々仕事上、販売当初の化石のような電子レンジを見る機会があるのですが、今でも大体動きます。今ではちょっと考えられないことです。

そのくらいお金をかけて作られたかつての商品は今のものと比べとても頑丈にできています。

おすすめできる電子レンジのメーカー

日立(HITACHI)の電子レンジ・オーブンレンジ

単機能の電子レンジにこだわらず、オーブン機能を搭載したオーブンレンジでは日立(HITACHI)のヘルシーシェフ系の扉下開きのタイプも頑丈で壊れにくくおすすめです。

MRO-RBK5000日立オーブンレンジ

日立のこの手のオーブンレンジは過去の型も含めて非常に壊れにくく、フラット庫内でオーブン、レンジ共に使いやすくておすすめです。
電子レンジのメーカでは日立が非常に強い印象があります。

パナソニック(Panasonic)電子レンジ・オーブンレンジ

Panasonic2020年製オーブンレンジ

パナソニック(Panasonic)はビストロ以外の電子レンジは使い勝手も良く、頑丈でおすすめです。(ビストロは過去のモデルで故障が非常に多いです。)
このタイプの横開きのオーブンレンジは壊れにくく、自動メニュー機能も搭載されていて使いやすさに定評があります。ターンテーブル式なので大きめのお弁当の温めには不向きです。

シャープ(SHARP)電子レンジ

SHARP2015年製オーブンレンジRE-S5D-W

シャープの横開き式のオーブンレンジも壊れにくく使い勝手が良く人気です。
シャープのオーブンレンジにはほとんどウェイトセンサーが搭載されていて、食材を入れてチンするだけで非常に便利です。(食材によっては温め時間が足りないケースもあるので注意が必要です)
また、ウォーターオーブン(ヘルシオ)では温めるのに非常に時間がかかるモデルもあるので本格的調理を行う人でなければ手を出さない方が良いかもしれません。

壊れやすい電子レンジのメーカー まとめ

当店では電子レンジでは山善が一番不具合が多いメーカとなりますが、今回記事に起こして改めて思ったことは、特定のメーカの商品というより最底辺の価格帯で故障の少ない電子レンジを作ること自体無理がある気もします。

安い素材で製品を作れば故障頻度が高くなるのは家電以外の車でも住宅でも同じです。

今回の電子レンジの故障の多いメーカーでも何年も問題なく使っているケースもありますので参考程度に。

今回の記事は福岡の家電買取ショップ・ブンダバーでした。