エアコン分解清掃

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃

アイリスオーヤマエアコン分解清掃

今回は中古市場でもよく見るようになった「アイリスオーヤマ」のエアコンを分解清掃していきます。

アイリスオーヤマのエアコンは中身(アルミフィンなど)は実は東芝製です。

東芝のエアコンの分解清掃と基本的に同じなのですが、アイリスオーヤマモデルの分解の注意点としては室内機カバーに配線が繋がっていること。

そして左側のモーターの脱着が難しいところです。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃に必要なもの

  • 高圧洗浄機
  • ブラスドライバー
  • 大きめのポリ袋
  • 養生テープ
  • ラジオペンチ(あれば)

それでは分解清掃をやっていきましょう。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃 カバーの取り外し

IRR-2221Cエアコン(アイリスオーヤマ)

今回分解するのはこちらのエアコン、アイリスオーヤマ2020年製6畳タイプエアコン(2.2kW)IRR-2221Cです。

今回のエアコンはほとんど汚れが見られないので、室内機基板やアルミフィン、送風ファンは取り外さずに養生して丸洗いするやり方で分解清掃します。

エアコン固定プレート取外し

取り外したエアコンの分解清掃ではエアコン裏の金属プレート(エアコンの固定プレート)を外します。(壁に取り付いたままのエアコンはこの工程は省きます。)

エアコン室内機のパネル

エアコン室内機のパネルを取り外します。左右ツメでとまっているだけです広げるようにして取り外します。エアコンのフィルターも外して洗いましょう。

エアコンのフラップ取外し

エアコンの風の上下を制御するフラップという羽を取り外します。

まず中央のツメを外して、左側のポッチを抜き、右側のポッチを外します。

右側のポッチはモータに繋がっているので負荷を与えないようにしましょう。

エアコン室内機のカバーの外し方

次にエアコン室内機のカバーを外していきます。

カバーは3点ビスでとまっているのでプラスドライバーでビスを外します。

ビスを外したらエアコン室内機の上の部分にツメで固定されている部分から外し、室内機カバーを外していきます。

このカバーには運転ランプ配線の配線が繋がっているのでゆっくりと外して持ち上げていきます。

エアコン室内機のカプラー

室内機基盤と室内機カバーを繋ぐ配線は途中でカプラーで結合されていますので指でつまんで取り外します。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃 パーツの取り外し

これで室内機のカバーが取り外せました。

このアルミフィンは東芝のエアコンと全く同じです。

おそらくOEMで同じ会社が製造しているのでしょう。

続いて「温度センサー×2」、「アース」を取り外していきます。

室内機のサーモ

この白いプラスチック部分の上に載っている配線の先にあるのがサーモ(温度センサー)です。

プラスチック部は2点ビスで固定されているのでプラスドライバーで外しましょう。

取り外したら右側(エアコン室内機基板側)にぶら下げておきます。

エアコン室内機のサーモとアース

プラスチックカバーが外れたらその下にあるもう一つのサーモ(茶色い金属)とアースを外します。

アースはビスで固定されているだけです。プラスドライバーで外します。

サーモは熱交換機の固定スポットに隙間を埋める金属治具と一緒に挟まっているだけです。これも引っ張って外します。金属治具は無くさないように注意して下さい。元に戻すときに必要となります。

エアコンのドレンキャップを外す

この工程はどこでもよいのですが、ここらへんで画像のゴムキャップ「ドレンキャップ」を外します。

これはエアコンのドレンパンにたまった水を漏らさないようにするためのものですが、この後で室内機は丸洗いするので水が抜けやすいように外しておきます。

場所はエアコン室内機の左端か右端です。左側にキャップがあれば右側にドレンホース、反対に右側にキャップがあれば左側にドレンホースがついています。

ドレンホースも外してしまった方が水はより抜けやすいです。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃 モーター取外し

エアコン室内機のフラップ左右調節モーター

次に画像のモーターを外していきます。

このモーターは左右の風を調節するフラップを制御するものです。

これを水洗いで濡らしてしまうとモーターはすぐ故障してしまうので面倒ですが必ず取り外しましょう。

左右フラップの結合部の取り外し

まずモーターの先にある左右フラップの結合部を外します。
ラジオペンチがあると外しやすいです。

エアコン左側モーター取外し

エアコンの左右フラップ調節モーターはビス1点で固定されてます。

モーターを外す際は元々固定されていた形を覚えておきましょう。

この手のモーターは戻すときが大変です。

取り外したモーター

モーターとその先の部分を取り外しました。

フラップとの結合部分は意外と長いので取外しの際に折らないよう注意して下さい。

モーターを取り外したら繋がっている配線を溝から外していき、右側の基板側にぶら下げます。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃 養生する

エアコン室内機の養生

続いてエアコン室内機の右側をポリ袋で養生していきます。

注意点としては画像の右側のモーターに水が入らないようにビニールでしっかりとカバーして養生テープで止めます。

養生後のエアコン

こんな感じで右側を全て養生していきます。

分解清掃前のエアコン室内機の養生

先ほど取り外したモーターもエアコン室内機のサーモもアース線も全てまとめてビニールシートで包んで水が入らないようにしっかり養生テープで養生します。

ここまで完了したらあとは高圧洗浄機で丸洗いします。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃 分解洗浄

高圧洗浄機での洗浄

高圧洗浄機はあまり近づけすぎずアルミフィンの隙間のゴミを圧力で落とすように沿って洗浄していきます。

同時に内部の送風ファン(ローラー)も直接高圧洗浄機の水で洗います。

分解洗浄後のアルミフィン

洗浄が終わったら乾かしていきます。

前に抜いたキャップ側の口から水が抜けるように傾斜をつけて干すと早く乾きます。

ドレンパンから流れる水

抜いたドレンキャップの口から水が抜けていきます。

後は完全に乾くまで放置するか、ドライヤー等で時短で乾かすかです。

アイリスオーヤマのエアコンの分解清掃は以上になります。

あとは逆の手順で組上げていきましょう。

養生の隙間に水が入ったりするとモータが動かなかったり、運転ランプがつかなかったり、最悪動作不良を起こしたりしますので分解清掃はプロに任せるのが一番です。

今回の記事は福岡のエアコン買取ショップ・ブンダバーでした。