皆さんこんにちは。
福岡のエアコン買取のリサイクルショップブンダバーです。
今回は三菱電機のムーヴアイをセンターに搭載したエアコン、「霧ヶ峰」の分解清掃を記事にしていきたいと思います。
画像のタイプのムーヴアイがセンターに設置された霧ヶ峰エアコンです。
このタイプのエアコンは難易度的には「中クラス」です。
作業時間は目安で1時間~2時間程度です。
分解清掃の際に以下のものが必要となります。
- 高圧洗浄機
- ドライバー
- 歯ブラシ
- タオル
霧ヶ峰は年式やシリーズによって止まっているビスの位置や部品は異なってきます。しかし基本的な分解のやり方は同じですので今回はそのやり方を記事にしていきます。
それでは早速分解清掃をして行きましょう。
今回分解するエアコンの室内機です。
型番はMSZ-ZW403SーW霧ヶ峰ZWシリーズです。
販売時はおよそ20万円近くで販売された高スペックエアコンです。
まずフラップを外していきます。霧ヶ峰でもシリーズによって異なりますが、このタイプのエアコンのフラップはポッチをスライドさせることにより簡単に取り外しが可能です。
フラップを4枚外した状態です。
この後はフロントパネルと本体カバーを外していきます。
本体カバーは左右に分かれており、下にネジを隠しているパーツがあるのでそれを外してから取り外してください。
右側のカバーは2点ネジで止まっているのでそれを外します。
左側のカバーも右側と同じですので同様に外します。
ムーブアイを固定するネジはこのタイプのエアコンでは画像の1点です。外して取り外しましょう。
ロボット型エアコンを分解するときは外すパーツやビスが多く、再度組上げの際にどのビスなのか分からなくなることが多々あります。
それを防止するためにどのパーツのどのビスを外したのかわかるように分別して、養生シールなどで書き留めておきます。
パーツの名称は自分が分かる名前で構いません。
フロントパネルと左右のカバー、ムーブアイのユニットのカバー、脱着式のフィルターを取り外した画像です。
ロボット型のエアコンは分解清掃の際に秘訣があって、なるべく形のまま取り外すことです。
一つのユニットはいくつかのパーツから構成されますが、なるべく大きな形のまま外せるパーツは外すことです。
今回の霧ヶ峰エアコンを例に取ると、「お掃除ユニット」と「ムーブアイユニット」はなるべく形のまま外していきます。
例えばムーブアイのユニットは「ムーブアイ」や「温度を表示パネル」「応急運転ボタン」など複数のパーツがついてますが、その一つ一つを外さず、まとめて外せる場合は、そのユニットの複数のパーツごとまとめて外します。
細かくすべてのパーツを外していくとその分、組上げの際に間違いを犯す可能性が高くなります。
そしてもう一つの秘訣は手の感覚でどこにネジが止まっているかを把握することです。
今回、お掃除ユニットは丸ごと取り外します。
外そうと力をある程度入れたときに、まったくパーツが浮かない箇所(ビスが効いている個所)を見つけることです。
今回は画像のネジの部分でお掃除ユニットは固定されていたのでこのネジを外します。
そうするとお掃除ユニットがそのままの形で外すことができます。
こちらはムーブアイのユニットです。こちらはビスもなく簡単に外れます。
さて、ここからがエアコンの分解清掃も難しいところですが、機械で駆動するユニットは全て電気で動いているため、エアコン本体から取り外す際は配線を外さないといけません。
配線は結合点を追っていくと全て基板に繋がります。
基板のカバーを外した状態です。
基板にカプラー端子が繋がっていて、外すユニットの端子をつまんで外してきます。
まず自動フィルタお掃除ユニットの配線を基板から外していきます。
どの配線なのかしっかりと確認しましょう。
端子は一つのユニットに複数あるのが普通です。
外す際は必ず、先が細いマジックで外したカプラーの雄と雌側両方にアルファベットなどでわかりやすくマークを描きましょう。
画像では外した端子を「A」と書き込んでいます。
外す端子が多ければ多いほど、組上げの際にどこに挿して良いのかわからなくなります。外す前にカメラなどで画像を撮るやり方もありますが、マーキングする方がより正確です。
ユニットを取り外すのに必要なカプラー端子を全て抜きます。
お掃除ユニットが取り外せました。
続いてムーブアイのユニットの端子を外します。これもムーブアイのユニットから配線を追って行って外すカプラを探してマーキングして下さいね。
ムーブアイのユニットも無事外せました。
左右のフラップのユニットも同様に外していきます。
続いてエアコン本体から基盤を外します。
今回はこの2点がネジで止まっている模様。
カバーを外すと電線が見えてきました。
これはVVFといわれる配線で室内機と室外機をつなぐ電線です。
左側に見えるアースとこれを一旦取り外します。
外し方は簡単。刺さっている上部にドライバーなどで押せるボタンのような部分があるのでそれを抑えながらVVF配線を引っ張ると簡単に抜けます。
VVF配線が取り外せました。
基板を外す際はどこかにアース線がついているのでこれも外しましょう。
基板を外す際に引っかかるので必ず気が付くはずです。
基板を取り外すと熱交換器(アルミフィン)、ローラー(クロスフローファン)、モーターのみとなります。
(モーターからの配線も基板から外してください。今回画像では省略します。)
こうして熱交換器とローラーが露になりました。
エアコンで一番汚れるのはこの部分。
この部分のローラーとアルミフィンは細かいところまで汚れが入り込んでいるため、高圧洗浄機の水の圧力で洗い落とします。
他の取り外したパーツは重曹でタオルや歯ブラシなどで清掃します。
基本的に電子機器系統のパーツは水洗いは厳禁です。
高圧洗浄機はローラーとアルミフィンのみに使用しましょう。
カプラー端子一式は水が入らないようにビニールなどで養生します。
洗浄前の熱交換器です。いたるところに汚れが入り込んでいるのが分かります。
熱交換器とローラー、モータまでバラして清掃するやり方もありますが、今回はこの状態で洗っていきます。
熱交換器は内部に冷媒ガスが入るのですが素人の方が圧力を加えると簡単に亀裂が入ったり、配管が折れたりします。
もしそうなった場合はその部分からガスが抜けてしまい、基本的に修理などはできません。
熱交換器(アルミフィン)の扱いは慎重に注意して行いましょう。
それでは洗っていきます。
この状態で高圧洗浄機をかけていきます。右端にはローラーを回すモーターがついているのでモーターに直接吹きかけないように注意して下さい。
汚れたローラも高圧洗浄機で洗っていきます。
この時大量の汚れがアルミフィンの内側につくので、ローラの掃除が終わったら、再度アルミフィンも高圧洗浄機をかけましょう。
キレイに洗い終わった後の熱交換器とローラーです。
乾いたら逆の手順で組上げていきます。
まずは基板から。
マーキングした文字を確認して、カプラーを間違いなく挿していきましょう。きちんと奥まで差し込んで下さい。
VVF配線もアースも元に戻します。
フィルターは換気扇クリーナーやマジックリンなどの油を落とす洗剤で付け置きしておくと綺麗になります。
水洗いが終わったら戻しましょう。
最後に取り外したネジが余っていないことを確認します。
全て組上げまで終わったら、室内機と室外機のVVF配線をつないで送風運転を行います。
この時エラーが出ないか、フラップは上下左右問題なく動くかを確認しましょう。
この送風運転でアルミフィンやローラーなど内部のパーツを乾かしていきます。
これで今回の分解清掃の記事は終わりです。
三菱の霧ヶ峰、ムーブアイがセンターにあるタイプは大体要領は同じです。
エアコンの分解清掃に慣れていない方は少しハードルが高いかもしれません。
しかし、三菱の霧ヶ峰エアコンは日立のくらしカメラ搭載エアコンなどに比べるとまだ優しい方です。
エアコンは一度分解清掃をしてみると次回から同じタイプのエアコンは最初ほど苦労はしません。
三菱のエアコン、「霧ヶ峰」の分解清掃をされる方はぜひ本記事を参考にされて下さい。
今回記事
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