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洗濯機の排水トラブル
洗濯機の不具合で多いのは排水ができないエラーです。
この症状は物理的な原因で洗濯機が排水できないケースがあります。
その場合は部品交換などせずに洗濯機を直すことができます。
洗濯機で排水のエラーが出たら以下の手順で原因を特定してください。
洗濯機の排水トラブル1 排水溝の詰まり
排水溝の詰まりは洗濯機の排水トラブルの中で圧倒的に多い原因です。
お風呂の排水溝は定期的に掃除しないと髪の毛などが詰まり水の流れが悪くなりますよね。
お風呂の排水溝は定期的に清掃されると思いますが洗濯機の排水溝となるとまず清掃をしません。
掃除はしたとしても年一回の大掃除の時ぐらいでしょうか。
洗濯機の排水溝もいつか必ず詰まります。特に絨毯など洗った時にまとまった毛が排水溝をふさいでしまうようなことが多々あります。
洗濯機は排水エラーをどのように出すかと言うと洗濯機の内部の水の量を空気圧に変換し検知してます。
そして決められた時間内に水が抜けなければ「排水されていない」と判断しエラーが出ます。
洗濯機のタイムアウトエラーです。
排水溝の水の流れが悪く、洗濯機から排水される水がじわっと抜けていく場合でも時間切れとなりエラーが出ることがあります。
洗濯機の排水溝の詰まりの確認方法
一番簡単な排水溝の詰まりを確認する方法は洗濯機の排水ホースを触ってみることです。
手で挟んで握ってみて下さい。
排水の際に水が勢いよく流れている感覚があれば、その先の排水溝もうまく排水されていると思います。
水が流れていない感じがする場合は少しホースを持ち上げてみて下さい。
ホースの内部に水が残っている場合(停滞している場合)はホースが水の重さでずっしり重たいです。
排水ホースがもしもそのような状態であれば、排水溝が何かしらのゴミが詰まって排水できていません。
排水溝を掃除しましょう。
洗濯機の排水トラブル2 排水ホースの折れ
これは洗濯機の設置の時に多くある排水トラブルです。
特に中古の洗濯機は2年程度使用すると洗濯機の内部の排水ホース(洗濯槽から出て洗濯機の下に隠れている通常見えない部分)の形状が固定されてきます。
今まで洗濯機から右に排水ホースが出ていたのを左出しに変更する(洗濯機はひっくり返して排水ホースの位置を左右変更できます)と古いホースはポキッと折れた状態で排水ができない状態になることがあります。
上の画像のホースは正常です。
では以下の画像をご覧下さい。
こちらの画像の洗濯機はホースは向かって左側に出していたホースを右側に変更した際にホースに折れができています。
こうなってしまった場合は排水ができない。もしくはできても少しずつしか排水しないためタイムアウトが発生しエラーとなり洗濯機の動作が止まるケースがよくあります。
中古の洗濯機を購入してご自身でホースの位置を変更して取り付けた場合、お引越しで引越し先に使っていた洗濯機を設置して排水エラーとなる場合は洗濯機をひっくり返してこの部分を確認して下さい。
部品の故障の排水エラー
洗濯機の洗いが終わり、最初の水抜きの段階で排水エラーが出る場合は先ほどの排水ホース、排水溝の可能性は非常に高いです。
ただし、電源を入れてすぐ、もしくは何秒かして排水系のエラーが出る場合はほぼ「排水弁」が開かない部品の故障となり、この場合は部品交換以外では直りません。
これは電源を入れて洗濯機が排水弁が動くのを確認する際のエラーです。
特に東芝で排水弁の故障が一時期多くありました。
電源をいれてパチンと大きな音がして排水エラーが出る場合は排水弁の部品の故障で間違いありません。
また、洗濯機では似たようなエラーで何度かすすぎを繰り返しエラーが出てとまるという症状もあります。これは洗濯機の傾きを検知したためで、水平に設置しても同様のエラーが出る場合は安全装置が壊れているか、もしくは一部洗濯物が偏っているかです。
洗濯物の偏りはすすぎを繰り返すことで解消されるはずですが、下着類などが多くネットにまとめて入っている場合、軽い洗濯物の中に水分を含むと重くなるジーパンが入っている場合などは偏りが解消されず遠心力で洗濯槽が左右に大きく揺れ安全装置に接触することでエラーが出ます。
すすぎ・脱水に移行後すぐにエラーが出る
移行後すぐにというタイミングの説明が難しいのですが、例えば脱水だけをコースで選択して「スタート」した瞬間にエラーがなる場合は「フタの開閉エラー」の可能性があります。
洗濯機は脱水槽が回る前には手を挟まれないように必ずフタが閉じていることが大前提となってます。
同時にフタが閉まっていることをセンサーが確認して「フタロック」がかかりますのでフタロックに不具合がある場合もエラーとなります。
フタロックの不具合の場合はフタロックが動作しないために出るエラーです。
蓋ロックがカチカチ音がしてからエラーがでます。
また、フタがきちんとしまっていてもふたが閉まっていることを認識するセンサーが壊れている場合は同じくエラーが出ます。
フタロックの故障の場合は交換以外ありませんが、フタの開閉エラーの場合はセンサーの微調整で直すことができます。
縦型洗濯機のほとんどはフタにスプリングが付いており、フタが閉じたり開いたりするタイミングでスプリング横のセンサーの金属部が結合したり離れたりする電気信号でフタの開閉を判断しています。(上のカバーを外さなければ確認ができません)
通常フタが閉まれば結合する金属部分に隙間ができたりしている場合はラジオペンチなどで角度をつけて戻してあげれば直る可能性が高いです。
ドラム式洗濯機で排水ができない
ドラム式洗濯機は分解が難しく排水弁が開いているか確認することが難しいですが、もしも確認ができ(モータが動き排水弁を金属製ストリングが引っ張っている)排水が行われない、もしくは少しずつしか排水されない場合は排水フィルターのゴミ詰まりが原因の可能性があります。
通常ドラム式洗濯機の排水フィルターは下部の左右どちらかについています。
長い間掃除していないと排水フィルターにゴミがつまり排水経路を遮ってしまうことがあります。
縦型洗濯機では構造上起こりえないのですがドラム式洗濯機の場合は注意が必要です。
このゴミ詰まりで少しずつしか排水されない場合も排水時間が長すぎるとタイムアウトとなり「排水ができない」エラーが表示されます。
水位センサー・チューブの不具合
洗濯槽に水が残っているのに脱水が始まる場合は水位を測るセンサーの不具合です。その殆どが水位センサーに繋がるチューブ抜けです。
洗濯機の水の量は重さで量っているのではなく左の写真の洗濯槽から入り込んできた水がチューブを上っていき押し上げられた空気圧で洗濯機内の水量を量っています。
このチューブが洗濯槽、水位センサーから外れ抜けてしまうと水位センサーに圧力が伝わらずそもそも水が入っていないと判断され水が抜けていないのに脱水が始まります。
このままで動かすとモーターにも大きなダメージがかかり大変危険です。
水を抜くにはコースで「脱水」を選択します。
排水弁が開くと水が抜けていく音が聞こえてくるかと思います。
しばらくすると脱水槽が回り始めます。
そこですぐに一時停止を押して極力脱水槽を回さずにモータに負荷をかけることなく同じ動作を水がなくなるまで繰り返します。
洗濯機の分解ができればチューブを繋ぎなおすことで症状は治ります。
洗濯機のが排水できない【まとめ】
洗濯機の排水トラブルはじつはいろんな原因があり、慣れていない方ですと特定自体が難しいのではないでしょうか。
まずできることは排水溝の確認、排水ホースの確認、それ以外はできる方のみ確認して下さい。
洗濯機のエラーの中でも排水トラブルは非常に多いトラブルですが手直しで直る可能性も高いトラブルです。
ぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい。