不用品

ぼったくりの買取に遭わないために

ぼったくり業者

出張買取の際にお客様とお話をしていて、いわゆる「ぼったくり」といわれる買取を以前されたことがあるというお話を伺うことがあります。

お話を聞くとぼったくりと呼ばれる買取は人によって認識が違い、原因として一番多いのは買取を依頼する業者のジャンルを間違えていることです。

これを未然に防ぐ方法を今回は記事にしていきたいと思います。

ぼったくりの買取に遭わない方法1 検索キーワードを間違えない

商品を売りに出すときにどういったキーワードで検索をかけるでしょうか?

間違えやすいのは「回収」や「処分」といったキーワードで検索をかけることです。

不用品を扱う業者には大きく分けて2通りの業種があります。

ひとつが買取を専門とするリサイクル業者ふたつめが処分を専門とする処分業者です。

「不用品回収 ●●(地域)」などで検索する場合、キーワードにかかるのはその地域の不用品の処分を専門とする業者になります。

また、「不用品」というキーワード自体が買取というよりは処分寄りのキーワードです。

商品を処分ではなく売りに出したい場合は、「不用品」ではなく正確な「商品名+買取+地域」で検索をかけましょう。

例えば福岡市で冷蔵庫が壊れて処分をしたい場合は「冷蔵庫 回収 福岡市」でよいですが、動作に問題がなく年式的にも売れる冷蔵庫を売りに出す場合は「冷蔵庫 出張買取 福岡市」などです。

これだけで検索結果は全く違った業者が表示されます。

ぼったくりの買取に遭わない方法2 登録免許で見分ける

不用品の処分業者は基本的に処分を生業としていますが、これを分かりにくくしているのがあわせて「買取業」を行っていているケースです。

以前は不用品処分業者は買取や無料回収などは行っておらず、引き取った不用品は有料で全て処分していました。

しかし、近年のリサイクルの意識の高まりや商売の間口を広げるため、不用品処分業者でも一部商品を買取する業者が増えてきています。

当然販売店舗がないわけですから、専門のリサイクルショップのように買取金額は高くなることはありません。

不用品処分業者が買い取った商品の販売ルートは「競り市」や「リサイクルショップへの持込み」、「インターネットオークション」などです。

ですので買取ができても数百円、無料回収というケースが多くなり、これがぼったくりと感じる方も多いと思います。

しかし、本来不用品処分業者は不用品の処分が仕事です。

例えば引っ越しのため、家の不用品全てを処分したいというユーザーにとっては回収の際に全てに処分費がかかるよりも、そのうちの数点は無料になったり少額でも買取金額が付けば全体的な処分費は少なくなり、本来は助かるサービスです。

こういったサービスに間違えて買取依頼することで買取金額が思ったより低く、ぼったくりと感じる方が非常に多いように見受けられます。

最近ではどこのホームページにも「高価買取」というキーワードが記載されていますが、本当に高値で買取できるのはそれをジャンルの商品を専門に買取、販売しているリサイクルショップです。

ではリサイクルショップと不用品処分業者を見分けるにはどうしたらよいかというと、ホームページの登録免許から判断ができます。

リサイクル関係には2つの免許があります。

ひとつが「古物商」です。

古物商免許とは

これは各都道府県の公安委員会が許可するのもので一般的なリサイクルショップで営業する際は必ず取得しなくてはなりません。

また、ホームページでも古物営業法の規定に基づく表示の記載が義務付けられており、これがホームページ上でない業者は正確にはリサイクルショップではありませんので注意が必要です。

ふたつめは「産業廃棄物収集運搬」です。

産業廃棄物収集運搬

工業的な響きのある免許ですが、簡単にいうと一般人からゴミを有料で引き取って運搬してよいという免許です。

どのようなサービスでもユーザーから処分費をもらいゴミを引き取る場合は必ず必要な免許です。

有料回収をするのに産業廃棄物収集運搬免許がない業者は絶対に選ばないようにしましょう。

この2つの免許でその業者がリサイクルを生業としているのか、不用品処分を生業としているのか推測ができます。

ホームページの会社概要などでどちらが記載されているかを確認しましょう。

古物商だけの記載ならば、そのサイトはリサイクル関係の業者です。

両方の記載があり、産業廃棄物収集運搬の表示が古物商よりも強い印象がある場合は、メインは処分業です。

ぼったくりの買取に遭わない方法3 おすすめサイトやランキングサイトを信用しない

「〇〇(地域)での人気買取店 ランキング」などのタイトルのサイトをよく見かけますがこういったサイトは信用しないことをお薦めします。

他の記事でも書きましたが、おすすめサイトやランキングサイトは商業目的で立ち上げた運営者が管理するものが多く、掲載される業者に配慮し都合の良い内容となっていることが多いです。

その中の口コミも信用性に欠けるものが多く、サイトを作る側は実際に利用していないにもかかわらずホームページだけを見て、サービス内容を紹介しています。

ぼったくりの買取に遭わない方法4 一番はGoogle口コミ

Googleで検索する際には前述したようにキーワードを間違えないこと、そしてオーガニック検索(広告をのぞいて)での検索をお薦めします。

Googleでのオーガニック検索で上位にあるサイトはそれなりの裏付けと歴史があり、一朝一夕でできるものではありません。

それなりの人が選んだサービスが上位に表示されるようにできています。

広告枠のサイトは審査はありますが、料金を支払えばだれでも掲載が可能で最近立ち上げたばかりの業者でも表示が可能です。

この広告料金もかなり高額となりますのでその料金が提供するサービスに上乗せされると思って間違いないでしょう。

Google検索ではサービスを提供する業者の名前を検索するとマイビジネス(グーグルが提供するサービス)でクチコミが確認できますので、口コミの信頼性ではこれを確認するのが一番でしょう。

サービスはどうしても悪い評価をされる事はありますが、オーナーからの返信などのやり取りも見れるのでそれを見て会社の雰囲気やどんな人間が提供するサービスなのかを判断することもできます。

産廃業者(処分業者)のメリット

不用品処分業者の買取は安いですが、一番大きなメリットは全てを処分してくれるところです。

基本的にリサイクルショップは自店で販売できない物は買取しないため、不用品が大量にある場合、必ず買取できない商品が出てきます。

またお店によって得意、不得意なジャンルが明確にあるので、それを外すと高年式の状態の良い商品でも少額での買取となったり、買取ができなかったりします。

一軒家の不用品を丸ごと処分する場合は処分業者を選ぶべきでしょう。

退去や家の取り壊しなどのリミットに時間的余裕がある方はまず、リサイクルショップに買取ができるものを見積もってもらい、売ることができないものを処分業者に任せるというのが王道です。

ですが時間的余裕がなく、退去当日に売れると思っていた商品が買取できないとなると本当に困ったことになります。

こういう時、有料にはなりますが引き取ってくる業者が不用品回収業者です。

また、処分を専門とする業者はリサイクル業者と違い、こういったケースに備えて即日対応してくれる業者も多くいます。

リサイクルショップの出張買取は予約性がほとんどで当日に買取に来れる業者はほとんどありません。

長く続けているぼったくり業者はいない

リサイクル関係の業者でも明らかに相場より買取が安すぎたり、処分費が高すぎるといった業者は数は少ないですが一定数存在します。

こういった業者に逢わないためには、会社概要でしっかりとした会社かどうかを確認することが大切です。

近年ホームページはかなり立派なものが安く作ることができるのでホームページの見栄えや宣伝文句を鵜呑みにするのではなく、どういった会社が運営しているのかを重視し、Googleマップで事業所を直接確認してみるのもよいかもしれません。

リサイクルショップや不用品回収業者には真面目に丁寧なサービスで社会に貢献している業者も多くあります。

リサイクル業は業種的には素人でも簡単に参入できる分野であり、毎年新規事業者が現れては消えていきます。

長く続けるのは非常に難しい業種です。

明らかに適正ではない価格で買取や処分をする業者はいずれ客離れにより消えていきますので、買取業者や処分業者を選ぶ際は長く続けている会社を選ぶのも大切です。

今回はぼったくりに遭遇しないためにという内容の記事でした。

不用品の買取や処分の際に参考にして頂けると幸いです。

今回の記事は、福岡市の家電の買取のブンダバーでした。