今回の記事では洗濯機の排水点検が点滅した時の洗濯機の中の異物の取り方を解説していきたいと思います。
洗濯機が排水点検(排水ができないエラー)を表示する際に考えられるケースは2つです。
一つ目は「まったく排水ができない」症状。
もう一つは「排水はできているけど、とてもゆっくり」といった症状です。
まったく排水ができない場合は洗濯機の排水弁が開いていないケースや排水溝が完全に詰まっているといったケースが考えられます。
今回はもう一つのケース。排水はできているけど、とてもゆっくり排水される場合の対処の仕方を解説していきたいと思います。
部品の交換など必要なく手直しで解決できる可能性が高いのでぜひ試してみて下さいね。
Contents
洗濯機が排水できない原因は詰まったゴミ
洗濯機から排水はされるがなかなか水が抜けない場合、排水の動作を始めて制限時間内に水が完全に抜けないと洗濯機からエラーが表示され動作がストップしてしまいます。
この場合考えられるのは
洗濯機の「排水溝」が詰まっているケース、
もしくは
洗濯機自体の排水経路に何か詰まっているケース
です。
まずは排水ホースを抜き、洗濯機の排水溝を掃除してみましょう。
それで改善できない場合は洗濯機の排水経路に何か詰まっています。
洗濯機の排水経路に詰まっている可能性が高いものは靴下などの小さな衣類、ぬいぐるみの綿だったりです。
その異物が排水経路に引っかかって塞いでいて排水が上手くできないのです。
それではさっそく洗濯機の詰まりの原因(ゴミ)を取り除いていきましょう。
今回行う方法では以下の工具が必要になります。
洗濯機内部の詰まり(ゴミ)を取るため必要な工具
- プラスドライバー
- マイナスドライバー(場合によって)
- ハンマー(場合によって)
洗濯機の内部の詰まる場所を確認
今回排水がなかなか終わらず、「排水点検」が点滅してしまったのはこちらの洗濯機、東芝AW-5G3、東芝2016年製5Kg洗濯機です。
洗濯機に水を満水まで入れてコースで「脱水」だけを選択してみます。
やはり水は抜けますがちょろちょろです。
明らかに何か異物が洗濯機の排水経路を塞いでいる様子です。
洗濯機の内部のゴミを取る場合、洗濯機のふたを開けて洗濯槽のパルセーター(プロペラ)を外して内部確認しようとする方が多いのですが、実はそれは間違いです。
洗濯機の排水経路で物が一番詰まる部分は「排水弁」付近。
これは洗濯槽からは手の届かない位置にあります。
洗濯機のゴミが詰まるのは排水弁付近
洗濯機を後ろに向けて、背板を外します。ビスで8か所くらい止まってますのでプラスドライバーで外してください。
これは下側から見た写真です。
洗濯槽から排水ホースが伸びてます。
このあたりに排水弁があります。
洗濯機の排水ホースを外してみましょう。
この部分に異物が詰まっているケースも多いです。
今回は何もありませんでした。下から指を入れて探ってみてもそれらしいものは見つけることができませんでした。
この場合は「排水弁」自体を分解します。
やり方は以下の通りです。
写真の〇の部分が排水弁です。
マイナスドライバーの先を当てている部分が弁のキャップになっており、反時計回りに回すことで外すことができます。
ただし、人の手の力では回らないので突起部分にマイナスドライバーの先を当ててそれをハンマーで叩きます。
何回か叩くとキャップが回るはずです。
洗濯機の排水弁が外れました。
この黒い部分が弁になっていて排水を調節しています。
排水弁の先はギアードモーターというゼンマイのようなパーツと繋がっています。ゼンマイを回して丁度外れる位置がありますのでそれを見つけてうまく外します。
排水弁を外して中に指を入れてみると異物がありました。
今回、洗濯機の排水経路を塞いでいたのは「汗取りパット」でした。
原因を取り除いたら、排水弁を戻して、逆に組み上げていきます。
排水弁の先をギアードモーターにきちんとつないで戻してくださいね。
ギアードモータは排水弁を開くのと洗濯と脱水のクラッチの切り替えの両方を行うのでこれにつながないと排水自体出来なくなるので要注意です。
さて、無事に組み上げたら洗濯槽に水を入れてコースで「脱水」を選択。
前と違い勢いよく排水されていきます。
これで洗濯機の中の異物の除去が完了です。
洗濯機の排水ゴミ詰まりのまとめ
洗濯機の排水がちょろちょろの場合はほとんどが排水経路を異物が塞いでいるのが原因です。
その多くがパルセーター(プロペラ)と洗濯槽の間に入り込むことができる子供の靴下などの小さなサイズの衣類です。
洗濯容量をオーバーしてたくさんの洗濯物をまとめて洗う場合も普段は入り込まないはずの衣類が圧力でパルセーターの下に入り込むことがあるので注意が必要です。
洗濯機の洗濯容量もご使用される家族のサイズに合わせて使用されるのがいいでしょう。
同じような症状があった方は本記事を参考にして頂けると幸いです。
今回の記事は
福岡で洗濯機買取のリサイクルショップ ブンダバーでした。