今回はHisense(ハイセンス、中国の電機メーカー)の洗濯機のパルセーターの不具合について記事にしていきたいと思います。
ハイセンスは非常に安い価格帯で家電を販売しており、中古市場でも流通量の多い洗濯機ですが、実は今回記事に取り上げたようにパルセーターの不具合が非常に多いのが特徴です。
今回はその原因について取り上げていきます。
Contents
ハイセンス製の洗濯機はパルセーター外れが多い
現在はHaier(ハイアール)やHisennse(ハイセンス)の価格帯が非常に安い洗濯機が市場を席巻しており、海外メーカの比較的安価な洗濯機を購入する若者が多いの現状です。
中古市場で多く流通するのはこうした単身者向けの洗濯機で、中でもハイセンスの洗濯機は数年でパルセーターという洗濯槽の下のプロペラが空回りする症状が多く見られます。
一度パルセーター(プロペラ)が外れてしまうと、パルセーター中央のビスをインパクトドライバーで強く締め直しても数日から数か月ですぐに外れてしまいます。
この症状の原因はパルセーターの素材にあるように思われます。
ハイセンスの洗濯機のパルセーターは非常に脆い
上の画像は東芝2014年製の4.2Kg洗濯機から取り外したパルセーターの裏を撮影した写真です。
10年近く前の洗濯機ですが、しっかり溝が残っているのが確認できます。
この溝が洗濯モーターから回転を受ける軸と歯がかみ合ってパルセーターが回ります。
ハイセンスの洗濯機のパルセーターは素材自体が脆い
上の画像は空回りするハイセンスのパルセーターを取り外し、裏を撮影したものです。
こちらは2019年製のハイセンス洗濯機4.5Kgから取り出したものです。
3年程度しか使用されていないのですが、全く溝がないのが確認できます。
擦り切れて溝が全く無くなってしまっています。
この状態では何度強度のインパクトドライバーでビスを締め直しても空回り、もしくは外れて洗濯中に浮いてきてしまいます。
この不具合は当店で販売する洗濯機にも驚くほど多く、これはパルセーターの素材自体の問題かと思われます。
ハイセンスはパルセーターのみ購入することはできない。
ハイセンスはパーツのみ購入することはできず、パルセーターが外れるといった不具合でも、メーカー修理で直してもらう以外に方法がありません。
この場合、パーツ代と作業スタッフの出張費、作業費(インパクトドライバで締めるだけですが)で10,000円近くの出費となります。
ハイセンスのパルセーター外れの不具合 まとめ
パルセーターの溝がなくなり外れてしまう症状は以前は大型の縦型洗濯機(主に8Kg以上)に時々見られました。
洗濯物の入れすぎが原因でパルセーターに過度の負担がかかる場合に発生し、パルセーターの素材が原因というよりもユーザー側の使い方が問題でした。
しかし、今回のような素材の強度の問題は以前から各家電メーカの特定の商品にあり、特にプラスチックの強度に関しては設計時にどのくらいの強度やしなやかさが必要かといった検証が十分にされていないのではないかと思います。
2000年初頭の三菱電機の単身用冷蔵庫ではほとんどのプラスチックの棚が割れてしまう症状があり、現在でも吉井電機の冷蔵庫のプラスチックは非常に脆いです。
ハイセンスの洗濯機も現在の度重なる不具合のデーターを収集して、これから改善されていくのだと思います。