東芝のドラム式洗濯機といえばザブーンシリーズ。
とても人気のある機種ですが、長年使用していると砂のようなものが出てくるといった話を時々耳にします。
今回は東芝のドラム式洗濯乾燥機から出てくる謎の砂の正体について記事にしていきたいと思います。
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東芝ザブーン(TW-Zシリーズ)から出る謎の砂の正体
今回は実際に買取させて頂いた東芝製ザブーン・TW-Z9500Lを参考にしてみていきます。
東芝ザブーンTW-Z9500は少し前のモデルになり、製造年は2013年製です。
今回分解した洗濯機は使用歴およそ9年目の商品です。
商品レビューでもあるように今回買取させて頂いたザブーンも洗濯後の衣類に砂のようなものが付着し、フィルターにもかなりの量の砂がかかりました。
この砂はどこから来るのか?ということで分解してみることにしました。
東芝ザブーン(TW-Zシリーズ)から出る謎の砂の正体 内部写真
分解してドラムを取り出した画像がこちらです。
槽の下の方にかなりの砂が溜まっているのが確認できます。
それではこれらの砂はいったいどこから来るのでしょうか。
東芝ザブーン(TW-Zシリーズ)から出る謎の砂の正体 アルミ鋳物のサビ
実はこの砂のようなものはドラムの裏のアルミの鋳物の錆が原因です。
画像のように東芝のドラム式洗濯機・ザブーンのドラムの芯とその周りの部分はアルミ合金で作られています。
これらが長い間水と洗剤にさらされる事で錆が発生し、その錆がある程度のところまで溜まったところで剥がれだすようです。
画像ではわかりにくいのですが、ザブーンのアルミ鋳物は凹凸がいくつもあり、その隙間にぎっしりと砂の塊が詰まっている状態です。
上の画像高圧洗浄機で丸洗いした後のものです。
原型の凹凸がはっきりと見えてかなりのサビが落とされたのがわかります。
東芝ザブーン(TW-Zシリーズ)の砂の掃除はどうするのか
砂が出始めた場合は「槽洗浄」をしましょう。
かなり時間はかかりますが何度か槽洗浄をすることで蓄積したある程度の砂を落とすことができます。
しかし槽洗浄は対処療法でしかないので、またすぐに砂が出だす可能性はあります。
ドラムの鋳物に発生した錆を隅々まで落として砂の発生を完全に止めるには分解清掃して高圧洗浄機で落としきるしか方法はありません。
東芝ザブーン(TW-Zシリーズ)で砂が出てた時は買い換え時期
東芝のドラム式洗濯機・ザブーンでこの症状が出た時には分解清掃か買い換えを検討するかのどちらかになると思います。
東芝のドラム式洗濯機の分解清掃は非常に難しく、特にこの2013年頃のドラム式洗濯機は高年式の物に比べて造りが複雑です。
洗濯槽も組み上げる際はコーキング作業等も必要になり、他メーカのドラム式洗濯機よりも分解清掃は高額になる可能性があります。
通常の使い方では東芝(ZABOON)ドラム式洗濯機のドラムの鋳物に錆が発生するのは5,6年過ぎたあたりからですので、この砂が出た時点で買い替えを検討されるのがベストだと思います。
東芝ザブーン(TW-Zシリーズ) 砂が出るのを防ぐには
実は東芝ザブーン以外にもパナソニックの縦型洗濯機なども同じ造りでアルミの鋳物が錆びているケースをよく見かけます。
ですが、10年使っていても錆がほとんどない洗濯機も実際にあります。
使用頻度も関係あるのでしょうが、湿った衣類を長時間洗濯機の中に放置しないとか、日常的にできることが錆びの防止と関係しているように思います。
ドラム式洗濯機の内部は常に湿気がこもっている状態ですので、時々乾燥機能を使って乾かすことも錆の防止につながると思います。
ザブーンの乾燥方式はヒートポンプですので湿気をとりつつ乾いた風をドラム内に循環させるので、これは錆の防止にはかなり効果があると思います。
今回は東芝のドラム式洗濯機ザブーンで砂が出る症状について記事にしました。同じ症状で困っている方の参考になると幸いです。
記事:福岡の洗濯機買取ショップ・ブンダバー