現在、オークションやメルカリなどの中古家電の個人売買が非常に人気があります。
今回は中古家電の中でも洗濯機の購入の際、個人売買とリサイクルショップとどちらがいいのか。それぞれのメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。
10年以上の中古家電の販売経験のあるリサイクルショップブンダバーがしっかりと解説しますので中古洗濯機の価格だけで即決せずこの記事を読み、それぞれの良い点と悪い点を検討して頂けたら幸いです。
中古洗濯機の購入価格について
これは圧倒的に個人間取引が有利でしょう。
「いくらでもいいので譲ります。取りに来てください。」
という感じの商品がジモティーを探せば数多く見つけることができます。
一方、リサイクルショップは清掃や保管の費用のほかに店舗運営費がかかるのである程度の金額より下がることはありません。
価格が全てという方は個人間の取引が良いでしょう。
中古洗濯機の保証について
中古で洗濯機を購入する際は必ずその洗濯機に保証があるかを確認しましょう。
故障した際、困るのは洗濯機は粗大ごみとして廃棄することができないということです。
冷蔵庫やエアコンと同じく洗濯機は家電リサイクル法の対象商品となりますので、家電リサイクル法に従って処分しなくてはなりません。
洗濯機本体のリサイクル料金は2,530円とどこでも同じ料金が必要となりますが、洗濯機を回収して指定された引き取り所まで運ぶための「収集運搬費」は各業者が定めます。
収集運搬費は一般的に3,000円が相場なのであわせて5,530円ぐらいが処分の際に必要と覚えておいてください。
そしてリサイクル処分のみの引き取りは基本的にどの業者も利益にならないため受けたがらないのが実情です。
買い替えの際はすぐに対応してくれるショップが多いのですが、量販店などに回収のみを頼むと1週間待ちなどざらで自分の店で購入した洗濯機ではないと対応してくれない量販店も多いです。
洗濯機に保証があれば、リサイクルショップは交換、返金に応じてくれます。その際に壊れた洗濯機は引き取ってもらえばリサイクル料金は必要ありませんし、直接自分のお店で購入いただいたお客様には迅速に対応してくれるはずです。
洗濯機の内部の清掃はしてあるか
洗濯機は外観は綺麗に見えても内部は非常に汚れていることが多く、普段は意識しませんが実は中古の洗濯機の5台中4台は洗濯時に洗濯カスが出ています。
洗濯機は洗濯物を入れず水だけで空回しするとそのカスを確認することができます。
やり方は電源を入れて「水量」で満水を手動で選択し、「スタート」ボタンを押します。
満水になった状態で何回かパルセーター(底のプロペラ)が回転するのを待ち、「一時停止」を押して蓋ロックが解除されたら蓋を開けて確認します。
これは前の洗濯機の使用者の使った洗剤カスや汗や汚れなどが洗濯機の洗濯槽にこびりついた状態からこれ以上溜まらないところで剥がれてくるものです。
自分で使った洗剤の汚れやカスは我慢ができても、他人のカスは実際に出るとなかなか我慢できるものではありません。
全てのリサイクルショップが洗濯槽を取り出して分解清掃しているわけではありませんがプロが清掃している洗濯機は専用の高圧洗浄機で隅々までしっかりとカスを洗い流し、その分解工程で洗濯機のパーツの劣化なども確認してるので衛生面だけでなく、製品面でも安心です。
ちなみに「くらしのマーケット」で洗濯機の分解清掃を業者に依頼すると平均で12,000円程度の費用が必要となります。
分解清掃や内部パーツの点検が全て込みとなって購入できるというのは実はかなり大きなメリットです。
もし仮に、中古洗濯機を12,000円で購入することができれば分解清掃費用を差し引くと洗濯機本体はタダで購入できたようなものではないでしょうか。
汚れが出る心配もなく、保証期間内であれば壊れても交換、返金してもらえるならば中古洗濯機を購入するメリットは非常に大きいです。
洗濯機の設置や動作確認は?
洗濯機をリサイクルショップで購入するメリットは他にもあります。
基本的にショップ側で洗濯機の配送・設置をしてくるところです。
もちろん配送料は必要となりますが、それが3000円程度ならばかなり良心的です。
ちなみにヤマト運輸で洗濯機の設置まで頼むと3,000円以上の取付費用が運送費と別に必要となります。
youtubeなどで洗濯機の設置方法など多数動画がアップされているがいざ自分で取付するとなかなか上手くいきません。
そのままでは設置場所に入らないこともあるし、勾配のついたベランダに設置しなくてはいけないケースもある。排水ホースとベルトが接触して最初の1回の洗濯で故障するケースもあります。
そして間違った洗濯機の設置はその時は良くても数か月~1年程度で症状が出てくるケースが多いです。
例えば水平が取れていない洗濯機はその時は問題なく使えますが、軸はいつも傾いているので繰り返し脱水をしていくうちに洗濯槽が大きくブレるようになり寿命は確実に短くなります。
洗濯機の配送と設置は3,000円前後の金額であればプロに任せるのが間違いないでしょう。
中古洗濯機の購入はショップか個人取引か【まとめ】
今回の記事をまとめると以下のようになります。
個人間取引の洗濯機
価格はとにかく安い商品もあるが保証はなく、内部の清掃はない洗濯機
リサイクルショップの洗濯機
ある程度の価格はするがメンテナンスと内部清掃済みで保証がある洗濯機
こうして比べてるとリサイクルショップで購入するメリットもあるかと思います。
リサイクルショップによっては極端に保証期間が短いショップや洗濯機の分解清掃は一切していないショップもあります。
中古の洗濯機の購入の際はショップに保証期間や分解して清掃してあるか事前に問い合わせて購入しましょう。