リサイクル家電記事

リサイクルショップを経営するということ【起業編】

皆さんこんにちは。

福岡のリサイクルショップブンダバーです。

リサイクルブンダバーはこの度法人化しました。

今回は法人成りを機にリサイクルショップを経営することについて記事にしていきたいと思います。

これからリサイクルショップの分野で起業したい方、リサイクルショップを経営しようと思っている方に少しでも参考になれば幸いです。

リサイクルショップは儲かるのか儲からないのか

これは検索数が多いのキーワードなのでまずはじめに書きますが、売り上げが多いか少ないかは完全にショップによります。

一般的に見て、リサイクルショップは買取は安く、高く販売しているイメージがあるので粗利が高く儲かっているイメージがあると思いますが、現実には地代家賃、運営費、人件費を差し引くと赤字ギリギリの経営をしているお店も多くあります。

現在はリサイクル業界の販売はオンラインが主戦場となっており、メルカリやジモティの台頭もありリアル店舗でのみ運営しているお店の経営は非常に苦しくなっています。

それでも大手総合リサイクルチェーン店の地域で売り上げが一番のお店は現在でもコンスタントに月の売り上げが1,000万円を超えるそうです。

メルカリやジモティーが普及するまではさらに売り上げがあったといいますから一店舗でその売り上げは驚異的です。

現在もリサイクル業界に参入ができるのか

現在のリアル店舗型のリサイクル業界はほぼ寡占化されており、新規参入はハードルが高いですが、ネットでの集客と販売の分野では多くの方が現在も起業されています。

楽天やヤフーなどのモールに出店するお店や、自社でホームページを立ち上げ、ECキューブなどのショッピングカートを利用して販売するなど方法は様々です。

販売する商品は洋服、中古家電、骨董品などそれぞれに知識が必要ですが、現在は中古品のすべてを扱う総合のリサイクルショップより特定の分野に特化したリサイクルショップに勢いがあります。

リアル店舗では、フランチャイズ化されているリサイクルショップが販売のノウハウや信頼の面で圧倒的に有利なためリアル店舗を立ち上げる場合はフランチャイズ契約し、リサイクルショップを経営するのが無難でしょう。

リサイクルショップ開業に必要な資格

リサイクルショップを開業するのに必要な資格は「古物免許」です。

「リサイクルショップ 開業」で検索すると多くの記事がありますので詳しくは割愛させていただきますが、前科や取消しなどなければ取得自体はそれほど難しいものではありません。

ただし、古物台帳の記帳と保存や事業所の移転や営業所の新設などの際の届け出などを怠わった場合は厳しいペナルティーがあるので、古物免許の申請よりも古物営業法に則った日々の業務を慎重に行うことが大切です。

また、お客様から処分費を頂く際は必ず「産業廃棄物収集免許」が必要となります。

リサイクルショップに買取を依頼するお客様の中には全ての不用品をまとめて片付けたいという方も多く、買取ができる商品のみ買取しますというと断られるケースも多くあります。

買取できるものは買取して、残りの物は処分費を頂いて回収するというのは産廃免許がない業者は絶対に行ってはいけません。

どういう形であれ、処分費を頂いて回収する場合は産廃免許が必要です。

例外として家電リサイクル法対象商品の有料回収はリサイクルショップなどの小売店でも料金を頂いての回収ができます。

リサイクルショップの運営費

リサイクルショップの運営費はリアル店舗を運営するか、ネットショップとするかによってかなり違います。

中古市場で起業を検討中の方には「ネットショップ」をお薦めします。

理由は店舗型のリサイクルショップに比べ地代家賃と光熱費(特に空調)を抑えられ、少人数で運営が可能なことです。

ただし、商品によってはリアル店舗があった方がよいケースもあります。

例えば冷蔵庫や洗濯機などは新品でない商品は匂いやお部屋に設置した時のイメージは現物も確認してみないと分からないものがあります。

骨董品などもネットでの画像よりも直接見た方が購入に結び付きやすいでしょう。

店舗を運営する場合はその規模にもよりますが、中規模のショップで家賃で20万~50万くらい、光熱費水道代が10万円前後とかなりのランニングコストが必要です。

また、詳しくは後述しますが「仕入れ」がリサイクルショップでは一番頭を悩ませる難しい問題で金額も大きくなります。

リサイクルショップを個人でできる規模で始めようと検討している方も多いと思いますが、売り上げが伸びれば必ず人を雇う必要があります。

個人で事業をしている車屋さんなどは誰も雇わず一人オーナーでやられている方も多いですが、店舗型のリサイクルショップはそうはいきません。

電話対応や出張買取、商品の配達など分業しなくては業務を回すことができません。

現在店舗型のリサイクルショップは大きく成長するか廃業するかのどちらかです。

個人でひっそりと営業しているリサイクルショップはほとんど見かけなくなりました。

リサイクルショップの経営に必要な知識

リサイクルショップを経営するにはまず扱う商品に関する知識があることが最重要です。

洋服なのか家電なのか骨董品なのか、もしくは総合リサイクルショップなのかでそれぞれ違ってきます。

ただし、扱う商品はジャンルによっては非常に早く移り変わるものもありますし、骨董品などは長く時間をかけてしか吸収できないスキルもあります。

完全なプロになってから起業する必要はなく、ある程度の知識を学んだ後はやりながら学び続ける姿勢が大切だと思います。

プロではない者が経営してよいのだろうかと思われる方も多いと思うのですが、リサイクルの分野では起業し、たくさんの経験をするなかでしか一人前になることはできません。

最初はだれでも未熟者です。実践なくしてはプロにはなれないと思います。

また、これは個人的な見解となりますが今の時代、個人で事業を始める場合は最低HTMLやCSS、できればPHPなどホームページを変更や更新できるスキルを身に着ける必要があると思います。

インターネットが普及した現在は集客の90パーセント以上がネット経由です。

会社勤めしかしたことがない方は会社のホームページから毎日、電話での問い合わせやメールがあり、ホームページを持てば自動で依頼が舞いこむものだと思っている方も多いのですが、ホームページを制作した段階ではほとんど検索にかかりません。

時間をかけて手間をかけて検索順位を上げていく必要があります。

初期段階では集客が思っていたようにいかず、ジャンルの変更など大きな変更や更新をする必要もあるかと思います。

その都度ホームページ製作業者に変更や更新を依頼するのは効率が悪く、お金も無駄になります。

ホームページは自身でこまめに更新ができるようにできた方がいいでしょう。

ユーザーが見たいのはホームページのデザインや見栄え以上に、サービスの内容ですので必要以上にサイトのデザインにこだわる必要はありません。

最初は自分ができる範囲でホームページを更新しましょう。

そしてこの更新頻度がSEO対策にも繋がります。

今は集客はほぼネットからという時代ですのでこの分野のスキルは必須だと思います。

リサイクルショップは仕入れが難しい

リサイクルショップの経営で頭を悩ませるのが「仕入れ」の難しさです。

大手コンビニチェーン店のようにサプライチェーン化されたお店であれば、その時期に売れる商品を本部から卸してもらい、販売に専念ができますが、リサイクルショップではその仕入れを自身で行わなくてはなりません。

決してその時期に欲しい商品だけが入ってくるわけではないので、そういった商品を保管するスペースも必要です。

特定の商品が販売シーズンに入ると買取の競争も熾烈です。

例えば夏前はエアコンが非常に売れる時期ですから、できればこの時期にたくさん買取したいとどのリサイクルショップも考えますので夏前になるとネット上には同業他社の広告がずらりと並びます。

いい商品は一般ユーザーからの買取

リサイクルショップの仕入れは大きく分けて「一般ユーザー」からの買取、「古物市場(競り市場)」での仕入れ、「不用品回収業者」からの買取などがあります。

買取で良い商品が入荷するのは「一般ユーザー」からの買取です。

オークション式の競り市には不用品回収業者が持ち込んだまだ使える家電や家具などが出品されますが、本当に良い商品はなかなか出回りません。

不用品回収業者もネットでの販売できる販売網があるので本当に良い商品は競り市やリサイクルショップに売りに出さないのです。

リサイクルショップはシステムと信頼が大切

商品を高く買取ることも重要ですが、お店の信頼も重要です。

完全に一人で生きている人はいないので良くも悪くもそのサービスについては知人、友人、家族に口コミで伝わります。

現在はネットでのお店のクチコミも評価の基準になります。

買取も販売も人間と人間との対面取引になりますので、不愉快な思いをさせない事を最優先において業務を行うことです。

リサイクルショップで廃業するほとんどのショップが「買取(仕入れ)」に問題があります。

多数の商品を販売するには良い商品を取りそろえる必要があり、買取はそのライフラインとなります。

良い商品がないのは買取がうまくいっていないからです。

しっかりとしたシステムがあることも重要ですが、お客様に失礼がないように対応することが実はショップにとってとても重要です。

よく間違うのが、システム(マニュアル)をつくってしまえば問題がないという姿勢です。

これはリサイクルショップに限らず、どの業種でも同じことが言えると思います。

リサイクルショップを経営する まとめ

リサイクルショップの他の業種と大きく異なるところは仕入れを自身で一から、そして毎回不特定多数の場所から行わなくてはならないため、しっかりとしたシステムがあり、お客様に選ばれ続けるお店でなくてはなりません。

システムも評価も両方が大切です。

今からリサイクル業界で起業を考えている方にはイニシャルコスト・ランニングコストを共に抑えられる店舗を構えないオンラインショップがおすすめです。

オンラインショップを経営するには最低でも自身でホームページを改変できるスキルを身につけましょう。

そして経営はやりながら何度も軌道修正してオリジナルの形を見つけるやり方がいいでしょう。

今回の記事は福岡の家電買取 ブンダバーでした。