今回はシャープのドラム式洗濯乾燥機ES-P110SRの乾燥ができない原因、ヒートポンプの取り外しと点検する方法について記事にしていきたいと思います。
SHARPのこのタイプのドラム式洗濯機は乾燥生乾きトラブルが非常に多く、多くがヒートポンプユニット側の不具合です。
今回はその原因となるシャープのドラム式洗濯のヒートポンプの取り外しと原因、点検方法を見ていきます。
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SHARPドラム式洗濯乾燥機ES-P110の乾燥は「ヒートポンプ方式」
SHARPのドラム式乾燥洗濯機には2通りの乾燥タイプがあり、安価なドラム式洗濯機では「ヒーター式」、ES-P110のような比較的高価なモデルでは「ヒートポンプ式」が採用されています。
SHARPのドラム式乾燥洗濯機ES-P110のヒートポンプは本体の下部に設置されており、本体裏のパネルを外すことでヒートポンプにアクセスすることができます。
画像のモータの下に設置されているプラスチックの箱型のものがヒートポンプユニットです。
それではヒートポンプユニットを取り外して内部を見ていきましょう。
SHARPドラム式洗濯乾燥機ES-P110のヒートポンプユニットの取り外し
ピンで止まっているゴムホースを外します。
続いて吸気側のプラスチックの筒を外します。このパーツはピンもなく接着もされていないので引き抜くだけで簡単に外れます。
ヒートポンプユニットの固定ネジは画像の2点のみです。この2点をドライバーで外します。奥側はビスで固定はされていないので引き出すだけで取り出せます。
本体からヒートポンプユニットにつながる配線関係が結束バンドで至る所固定されているため、ハサミで固定されたバンドを切り取り、ヒートポンプユニットを取り出します。
上部のカバーを外した状態です。これがヒートポンプユニット内部の状態です。ヒートポンプの原理はエアコンと同じです。
黒い塊がコンプレッサー、右のフィンが熱交換器です。
シャープES-P110ドラム式洗濯機で乾かない原因1 ヒートポンプの汚れ
フィンの間に細かいホコリが詰まっています。
ヒートポンプ式のドラム式洗濯機ではここが循環する空気の通り道となりますのでこれだけホコリが詰まっていると十分な機能を発揮することができまん。
これが乾燥不良の原因の場合はフィンを傷つけないように、やわらかめの歯ブラシでホコリを取り除き、水洗いをします。
この時、洗い流したホコリが排水ポンプや排水口に詰まらないよう注意が必要です。ヒートポンプのアルミフィンは少し持ち上がるので剥がれ落ちたごみはそのままにせず綿棒などできれいに取り除きましょう。
SHARPのドラム式洗濯機ES-P110の乾燥ができないケースで手直しで改善する場合、一般的にできるのはここまでです。
シャープES-P110ドラム式洗濯機で乾かない原因2 排水ポンプの故障
ヒートポンプのアルミフィンを掃除して、ヒートポンプ自体も問題なく動作しているのに上手く乾かないという場合は「排水ポンプ」の故障が考えられます。
画像の部分の小さなパーツが排水ポンプです。
ヒートポンプは除湿を行いながら衣類を乾かすので、毎回かなりの水分が蓄積されます。
SHARPや東芝のヒートポンプユニットはドラムの最下部に設置されているのでこの溜まった排水をポンプでくみ上げて排水経路に流します。
(画像ではチューブを取り外してますが、通常は組み上げた水分はチューブを通して排水されます)
この排水ポンプが上手く動作しないとヒートポンプ内に大量の水が溜まり、衣類を乾燥させることができません。
シャープES-P110ドラム式洗濯機で乾かない原因3 フロートスイッチの故障
先ほどのドレンポンプ(排水ポンプ)は常に排水しているわけではなく、ヒートポンプユニット内に水が溜まったときに動作し排水します。
ヒートポンプ内に水が溜まったことを感知するセンサーが「フロートスイッチ」というパーツで画像のようにフィンの横に取り付けられています。
パーツの丸い部分発砲スチロールのような素材になっており、水が溜まるとこの部分が浮かび、排水ポンプのスイッチをONにします。
このフロートスイッチが故障している場合、溜まった水を感知できず排水ポンプがいつまで経っても動作せず、衣類が湿ったままとなる場合があります。
このパーツはマグネット式のセンサースイッチです。テスターで導通を確認することで動作品か故障品か判断ができます。
シャープES-P110ドラム式洗濯機で乾かない原因4 ヒートポンプ自体の故障
シャープのヒートポンプ式のドラム式乾燥洗濯機で一番多く、最も厄介な故障はヒートポンプ自体の故障です。
実はシャープのヒートポンプユニットは非常に壊れやすく、コンプレッサーも動き、問題なく動作しているよう見えるのですが、全くアルミフィンが冷えていない、温まっていないというケースが目立ちます。
こういったケースではヒートポンプユニットを交換する以外に方法はなく、修理代も非常に高額になりますので保証期間内でなければ買い替えを検討した方がコスパ的にも良いかと思います。
今回はES-P110ドラム式洗濯乾燥機の乾燥ができない原因を見ていきました。
同様の症状がある方は本記事を参考にされて下さい。
今回の記事
「福岡で家電買取のブンダバー」