今回は日立のビックドラムBD-S8800の故障について記事にしていきたいと思います。
今回は「F02」という乾燥ユニットのエラーについてです。
このエラーは乾燥ユニットかメイン基板に問題がある場合に表示されるエラーで一度表示されると全ての運転ができなくなります。
今回は乾燥機能を使わない通常洗濯でもこのエラーが出てしまい、通常のお洗濯ができず非常に困った状態になりました。
分解することで原因が判明したので分解した画像と合わせて記事にしていきたいと思います。
Contents
日立ビックドラム【BD-S8800】F02エラー 原因を推測
F02エラーの主な原因は乾燥ユニットかメイン基板の故障です。
日立のビックドラムF02エラーはほとんどは乾燥ユニットのヒーター部の故障ですが、今回のエラーは洗いの段階でも表示され、乾燥でもスタートして数秒で表示されてしまいます。
つまり乾燥ユニットの温度どうこうの問題ではなく、基板側か乾燥ユニット側のパーツに破損などあるのではないか?と推測しました。
乾燥スタート数秒でF02のエラーが表示されるという事はイニシャルチェック(最初のセンサーやモーターなどの動作チェック)の段階で何かのパーツの故障を感知している可能性があります。
という事で分解してみることにしました。
日立ビックドラム【BD-S8800】F02エラー 内部の水漏れ
まず天板と背板を外します。するとすぐにおかしなところが見つかりました。
内部に錆があります。丁度上から水滴が滴り落ちてきたような感じの痕です。
ビックドラムから外した背板の内側にも水滴による錆があります。
これはドラム内のどこかから水が漏れている可能性が濃厚です。
しかしどれだけ探してみてもチューブからの水漏れや本体の亀裂などは見つかりませんでした。
そうこう探しているうちに一つだけ異常にサビが酷いパーツが見つかりました。
それがこちらのモーターです。
日立ビックドラム【BD-S8800】F02エラー 吸気弁の故障
ほとんど錆で浸食されてしまっています。
おそらく故障しているでしょう。周りのネジにも錆が見られます。
さて、このモーターは何をするパーツかというと乾燥ダクトの中にある吸気弁を開閉制御するための物です。
乾燥機能を使うときにこの弁が開いて乾燥ダクトとドラム内の経路を開き、ヒーターの熱をドラム内部まで流します。
この吸気弁は乾燥の時だけ開き、洗いや脱水の時は乾燥ユニットからの経路をシャットアウトしています。
別アングルから見るとこのような感じです。
ヒーターから温風が作られ吸気弁が開き、温風は写真下部のドラム内部へ運ばれていきます。
今回のF02の故障はおそらくこの吸気弁を制御するモーターがイニシャルチェックの段階で動作せずにエラー表示されたものと思われますが、ではなぜこのモーターがこれほどまでにサビてしまったのでしょう?
日立ビックドラム【BD-S8800】F02エラー 内部の埃が要因
じつは今回、この乾燥ダクト内に大量の埃があり、それを掃除してから写真を撮ってしまったため、当時の状態をお見せできないのですが、かなり酷い状態でした。
具体的には弁は閉まった状態になるのですが、大量の埃が閉まった弁からもはみ出していてサンドイッチ状態になっておりモーター付近まで埃の塊が伸びていました。
これは清掃後の状態です。
吸気弁が閉まった状態の写真ですが、奥にサビたモーターが見えます。
ここにわんさかと埃が溜まっていました。
この吸気弁のすぐ下は給水弁から入った水が合流する仕組みとなっています。
図にするとこのような感じです。
吸気弁のすぐ下は給水弁から入った水が合流する地点となり、水はそのままドラム内部に入っていきます。
ここからはあくまで推測ですが、今回のように大量の埃がある場合は、乾燥ダクトに入った水が埃を伝って上部に達し、モーターに接触。そして徐々にモーターをサビさせて最終的に壊れてしまったように思えます。
日立ビックドラム【BD-S8800】F02エラー まとめ
日立のドラム式洗濯機ビックドラムは乾燥フィルターだけでは完全にホコリの侵入を防ぐとこはできず、使い続けていくうちに内部に埃は溜まっていきます。
ドラム式洗濯機は日立だけに限らずパナソニックや他メーカーも同様で定期的に内部のメンテナンスをする必要があります。
ただし自分で行うにはある程度の分解が必要で、組上げの際に壊してしまう可能性もあるのであまりおすすめはできません。
ドラム式洗濯機の内部の埃を掃除するには専用の洗濯機用スイコミホースという掃除機と結合させて埃を吸い出すアイテムもありますのでそちらを活用するのが一番かと思います。
日立のビックドラムのF02エラーのほとんどはヒーター側やセンサーの故障が原因ですが、今回のような定期清掃で防ぐことのできるエラーもあります。
日立のビックドラムでF02エラーが出た際は本記事を参考にされて下さい。
今回の記事は福岡の洗濯機買取ショップ ブンダバーでした。